予期せぬ緊急入院だった。
入院の準備をして来なかったので、
一旦、自宅に戻り、
着替えの下着や、洗面セット、携帯電話の充電器、常備薬等を持って、
再び、病院に戻った。
9月19日の午後だった。
病室は、4人部屋の相室だった。
ふと、外を眺めると、
富士山がはっきり見えた。
富士山が、私を慰めてくれた。
しばらく、薬(リリカ)による、保存的治療で、様子を見ることになった。
保存的治療とは、
人体にメスを入れないで、現状のまま、治療することです。
入院生活は、快適だった。
朝6時起床、夜9時消灯の規則正しい生活を送れた。
病院食も、たいへん美味しく、大満足だった。
9月20日から開幕した、
ラグビーワールドカップ2019日本大会の試合を、
大いに愉しんだ。
まさか、ワールドカップの試合を、
病室で見るとは、想像していなかったが。
看護師さん達も、非常に、優しく、接してくれて、
うれしかった。
入浴(シャワー)も、手伝ってくれて、
恥ずかしいやら、うれしいやらだった。
病院内は、当然、禁煙だったので、
喫煙家の私にとっては、少々苦痛だった。
気を紛らすために、
大量のガム、飴を売店で、購入して、
なんとか耐えた。
行きつけの居酒屋のママが、お見舞いに来てくれた。
「困ったことがあったら、なんでも言ってね」
と言われたので、
早速、国民年金保険料、携帯電話料の支払いを頼んだ。
ママに甘えてばかりだった。
退院したら、頻繁に、居酒屋に、顔を出さなければ!
リハビリも始まった。
歩く時の体重移動のやり方や、
歩行器を使って、歩く練習をした。
足の筋肉を強くする訓練もやった。
手術日が決まった。
10月7日に。
先生の判断は、
保存的治療では、改善が得られない。
外科的手術(頚椎椎弓形成術)が必要との判断だった。
すべて、やるべきことはやった。
外科的手術しか、残された方法は無い。
だった。
ただひとつ、気になったことがあった。
それは、この頚椎椎弓形成術の改善度(良くなる可能性)が、
5%~60%であることであった。
この数字を聞いて、
手術に、積極的になれる人は、少ないのではないでしょうか。
私も、当然、積極的になれなかった。
リスクが大き過ぎる!
全身麻酔の手術も初めてだったので、不安になった。
手術日まで、まだ日にちがあるということで、
一旦、退院することになった。
もやもやした気分は、拭い去れなかった。
9月25日、一旦退院。
介護タクシーを呼んで、
病院を後(あと)にした。
頚椎椎弓形成術とは
頚椎椎弓形成術は、頚椎症性脊髄症や、頚椎後縦靭帯骨化症により圧迫されている脊髄に対し、圧迫を取って症状を改善する手術です。同様の術式に、頚椎椎弓切除術がありますが、椎弓切除術が頚椎後方の椎弓と呼ばれている部分の骨を切除することによって、脊髄の圧迫を取り除くのに対し、椎弓形成術は、頚椎の椎弓を後方に拡げて、脊柱管を再形成することにより、脊髄の圧迫を除去する、という違いが有ります。引用元;http://plaza.umin.ac.jp/~chang/diseases/Spine/laminoplasty.html
引用元;https://www.iwai.com/iwai-seikei/shujutsu/tsuikyu-keisei.php
おまけ;入院中、聴いていた曲
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