先生にすがるような気持ちで
病院にたどり着いた。
名前を呼ばれて、診察室に入るや否や、
「先生!もう、ムリです!
手術してください!」
と泣き叫んだ。
即、入院となった。
1回目の緊急入院と違って、
今回は、志願しての入院だった。
手術日が、10月25日に決まった。
頚椎椎弓形成術
・改善度5%~60%
・全身麻酔
・症状が良くなるとは限らない
以上の3点が、頭の片隅にあったが、
今回は、志願しての手術だ。
黙って、従うしかありません。
気分を紛らしてくれたのは、
ラグビー日本代表の活躍だった。
史上初のベスト8進出!
「にわかファン」急増で、
ラグビーブーム到来の予感がした。
もうひとつ、気がかりなことがあった。
それは、手術代が、嵩むことであった。
数十万円の出費になる。
わずかな貯金しかないので、
どうしようかと悩んでいた。
そんな時、
病院の事務員の女性がやって来られ、
「健康保険限度額適用認定証」制度について、
説明があった。
この認定証があれば、
入院費用の窓口負担額が、
自己負担限度額までとなるそうだ。
この制度を利用しなくても、
あとから、「高額療養費制度」で、
取り戻すことも出来るが、
一度に、大金を立て替えるのは、大変だ。
非常に、有益な情報だった。
早速、事務員の女性に、
印鑑を渡して、
市役所まで、代わりに行ってもらい、
健康保険限度額適用認定証を発行してもらった。
これで、金銭面の問題は、見事に解決した。
高額療養費制度と限度額適用認定証
医療機関等の窓口でのお支払いが高額な負担となった場合は、あとから申請いただくことにより自己負担限度額を超えた額が払い戻される「高額療養費制度」があります。
しかし、あとから払い戻されるとはいえ、一時的な支払いは大きな負担になります。「限度額適用認定証」を保険証と併せて医療機関等の窓口に提示すると、1か月 (1日から月末まで)の窓口でのお支払いが自己負担限度額までとなります。
引用元;http://www.hankai.or.jp/hospitalization/expenses/
引用元;http://www.hankai.or.jp/hospitalization/expenses/
10月25日当日。
前日の午後9時以降、
OS-1(経口補水液)500mlと、水しか飲んでいない。
手術は、13時半頃開始。
若干、空腹感を覚えたが、我慢した。
看護師さんが、やって来て、
「さあ、行きましょう」
緊張感が高まってきた。
ストレッチャーに乗せられ、手術室へ向かう。
まずは、全身麻酔だ。
本当に麻酔が効くのか、不安で、
麻酔液を注入してくれている看護師さんの顔を
不安げな面持ちで、ずっと、眺めていた。
手術は終わったようだ。
いつの間にか、
いつものベッドに横になっていた。
全身麻酔も効いたようだ。
まったく記憶が無かった。
不思議な感じがしたが、
ひとまず、手術は成功したようで、
一安心した。
つづく
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