昨日、実家から荷物が送られてきた。
送り主は、兄貴からだった。
母が亡くなり、誰も住んでいない実家を、
売り出すことに決まったからである。
私が住めば、よかったのかも知れないが、
一人で住むには、広すぎるし、
第1、小まめではないので、庭の手入れが出来ない。
兄貴と相談を重ねて、
実家を売り出すことに決定した。
荷物の中身は、
私のアルバム関係だった。
早速、中身を確認したところ、
非常に懐かしい写真が出てきた。
今から丁度30年前に、
アメリカで働いていた頃の写真である。
私は、日本で働いていたのだが、
仕事で、行きづまりを感じて、
非常に悩んでいた。
誰から聞きつけたのかは不明だが、
先にアメリカで働いていた、
同期入社のKくんが、
私をアメリカに呼んでくれたのだ。
約6ヶ月の駐在だったが、
リフレッシュすることが出来た。
彼には、頭が上がらないし、
感謝しても仕切れないくらいだ。
入社当時は、
私は彼を避けていた。
一見、ヤクザ風の容姿が、
私をそうさせた。
でも、数ヶ月経つと、
私は、彼のリーダーシップに惹かれ、
また、彼は、私のノンビリした所に惹かれ、
一生の友達になった。
よく呑みに行ったものだ。
会社の将来について、
熱く語った時もあった。
また、先に結婚したKくんに、
何人もの女性を紹介してもらった。
が、私は彼を裏切り続けた。
でも、彼はそんなことは一切気にせず、
私と付き合ってくれた。
こんなエピソードがある。
ある社内講習会で、
私と彼は、一緒に受講した。
私がテストで、赤点を取ってしまい、
補習を受けなければいけない時に、
彼は、私に付き添ってくれて、
ふたりで補習を受けたことがある。
彼は、そういうヤツなのである。
いい男である。
彼はその後、
私が予想したとおり、
重役になり、最後は、関係会社の社長に昇りつめた。
一方、私は、退社して、
派遣社員、契約社員となった。
でも、同期は同期である。
一生、付き合っていこうと思う。
先々月、約10年ぶりに、
Kくんから電話があった。
同期会をやるので、
参加してくれ!という内容だった。
非常に嬉しかった。
こんな私を誘ってくれて!
追記
アメリカでの私の仕事は、
新機種の立ち上げだった。
ミッションは無事にクリアした。
夏休みには、
Kくん一家と、
グランドキャニオンやデスバレイを
観光した。
貴重な思い出のひとつである。
ゴルフ場にて
Kくんと私 グランドキャニオンにて
グランドキャニオンを背に
アメリカ人の作業者と会食
ミッションコンプリート
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