私の密かな夢vol.1

還暦を前にして、

今一度、自分の夢を確認しておこう。

 

私の夢は、

経営コンサルタントになることです。

一般的な経営コンサルタントのように、

スーツを着て、工場を見学して、

「ここは、こうしたほうがいい」

という偉そうなことは言えません。

 

私が目指している経営コンサルタントは、

ずばり、

「肉体労働もする経営コンサルタント」です。

えっ、どうゆうこと?

どんな仕事?

いろんな声が聞こえてきます。

 

今から、説明します。

私の専門分野は、

工場の改善業務全般です。

大企業に就職して、

生産技術部門に配属されて、

約15年間、

建設機械の組立ラインの現場改善業務に、

従事していました。

 

私は、1年目で、大失敗をしました。

私の思いだけで、作った組立冶具を、

作業者の方に渡したところ、

こう言われました。

「おまえなあ、この組立冶具を作る時に、

オレに相談しに来たか?」

私は、事前に作業者のところには行ってなかったのです。

「現場の意見が反映されていない、

こんなもん、使えるかっ!ボケッ!」

と怒鳴られ、組立冶具を地面に投げつけられました。

この時、私は、ハッと気づきました。

 

改善の方向は、ボトムアップに限る!

トップダウンの改善は、必ず、失敗する!

 

この大失敗により、

私は、その後、

現場改善する時は、

作業者の意見を何度も聞いて、

改善業務に取り組みました。

 

もうひとつ、トラウマになっていることがあります。

それは、入社3年目くらいで、

購買部門に配属された頃です。

上層部からの命令で、

下請け業者に対して、

理不尽な原価低減要求がありました。

私は、仕方なく、

下請け業者の社長を呼び出して、

「来月から、この値段じゃないと、

製品、受け取りませんよ!」

大学出の若造(私のこと)が、

父親くらいの年齢の社長に向かって、

言い放ったんです。

 

この時の心境はいかに?

もう申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

いくら、業務とはいえ、

こんなことしていたら、

人間としていかがなものかと考えました。

 

この時、将来は、

大企業にいじめられている、

中小企業を助ける側に回ろうと思いつきました。

 

この2つの出来事が、

「肉体労働もする経営コンサルタント」に結びつくのですが、

紙面が足りなくなりました。

続きは、次回ということで、

勘弁させてもらいます。

 

ここまで読んでいただき、

ありがとうございます。

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