2年前の今日、私は退院しました。
約2ヶ月の入院生活でした。
退院日は、私が決めました。
3歳で生き別れた息子の誕生日だったからです。
まずは、誕生日、おめでとう!
25歳になるのか。
あっという間だな。
一年に一度は会うという約束だったが、
大人の事情で、
会うことはなかった。
元気で暮らしていますか?
私の息子だから、
気が弱くて、
小さいことで、
くよくよしてるんじゃないだろうな?
それは多分、私の杞憂だろう。
3歳までのお前の姿を見てると、
非常に積極的で、
活発な様子だったから。
立派な社会人になっていることを想像する。
確か、アレルギー性鼻炎だったね。
そんなトコ似なくても良かったのに。
お前が2歳の頃、
おかあさんに連れられて、
耳鼻科に行った時のこと。
お前は、先生の処置に対して、
「おとーちゃん!」って、
そこにはいない私に助けを求めてくれたんだね。
おとうさんは非常にうれしかったよ。
あと某デパート主催の「赤ちゃんハイハイ競争」
ぶっちぎりの優勝だったね。
運動神経の良さは私譲りかな?
離婚して7年後くらいに、
お前の消息をネットで調べた結果、
サッカーのゴールキーパーをやってることに
たどり着いた。
確か、10歳くらいの誕生日に、
ゴールキーパー用のグラブを
無記名でプレゼントしたけど、
使ってくれたかな?
確か、「昇平をJリーガーにする準備会会長」
って書いたっけ。
サッカーは続けてるのかな?
本当は、ラグビーをやって欲しかったけど、
スポーツを続けることはいいことだよ。
数年前は、
お前が会いたいと思ったら、
いつでも、会える準備はしていると
考えていたが、
2年前の病気で、
すっかり私は衰えてしまった。
こんな情けないおとうさんに出会っても、
お前をガッカリさせるだけだと思う。
でも、もう少し前向きに生きるよ。
お前と酒を酌み交わす日が来ることを願って。
恥ずかしくない父親でありたい。
最後にこの唄を贈ります。
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