救急車🚑が到着したのは、
平塚市民病院だった。
コロナの第7波が、
流行しているにもかかわらず
わずか10分程度で、
平塚市民病院に到着出来たのは、
救急隊員、医療従事者、
その他、エッセンシャルワーカー
の方々のお蔭です。
まさか、私みたいな
ふざけた理由(自殺願望者)で
119番に通報した者も
平等に扱われている。
実に素晴らしい医療体制ではないか!
救急車の中で、
私は、後悔していた。
何故、自傷行為をしてしまったのか?
1日に2回も、119番通報したのか?
医療体制が逼迫している状況で!
救急車の中も、
救急隊員の必死の行動が
見てとれた。
最早、死にたい思いで、
救急搬送をお願いした、
どうしようも無い男に対して、
必死で業務を遂行されていた。
救急隊員の皆様に改めて、
感謝申し上げます。
お陰さまで、
緊急手術は、
無事に成功した。
刺した箇所が、よくて、
大腸の一部を損傷しただけだった。
人間は、そう簡単には、
死ねない生き物だと知った。
胸を一刺ししたくらいでは、
死ねない!
そんなこととは、露知らず、
自傷行為に走ってしまった。
大馬鹿野郎です!
思い切り、笑ってやってください。
全身麻酔の手術だったので、
目覚めたら、
翌朝の10時頃、
私は、
救急救命センターの
ベッドの中にいた。
たくさんの管に繋がれていて、
身動きも自由に出来ない。
一番辛かったのは、
酸素ボンベからの酸素吸入
口周りにズッと
付けっぱなしで、
なんとも言えない状態だった。
翌日には、酸素ボンベは、
外すことが出来た。
更に翌日には、
お粥でしたが、
食事もとれるようになった。
翌日には、通常食も
頂けるようになった。
この間、ズッと考えていたのは、
何故、自傷行為に走ったのか?
もう私は、生きている価値無しと、
判断して、死のうと、考えたのは、
間違いない事実だ。
なのに、胸を刺したあとに、
119番に電話をしている。
『死にたい死にたい』
の強い思いの裏には、
『生きたい生きたい』という気持ち
があるのではないか?と考えた。
私が自傷行為で、
緊急手術したことは、
唯一の親族である兄貴に伝えられた。
久しぶりの再会だった。
兄貴の涙を初めて見たかもしれない。
『生きててくれるだけでいいんや!』
兄は、泣きながら、
励ましてくれた。
私も泣きながら、うなずく。
ここまでが、
一連の流れです。
ここまで、お付き合いいただき、
ありがとうございます。